こもれび荘の耐震性、次回更新時に見込まれる家賃値上げ、2拠点体制の弊害などを背景に「引越」という方向性が打ち出されたのが昨年8月。それから7か月、〈もやい〉は900メートル西へ拠点を移しました。

〈もやい〉引越日記

<9月×日 どんな場所、どんな事業>

ダメなら、もう一度引越! とはいかないので、「どんな場所」にするかとともに、今後〈もやい〉が「どんな事業」をすすめるか、という大命題の検討にも着手。
まずはいろんな人にヒアリング。視点が違えば見えている課題もそれぞれ。実にさまざまな意見をお聞きできました。この多様性こそが〈もやい〉らしさであり「強み」なのだけど、何かを決めるプロセスでは高いハードルにもなることを再認識(苦笑)。

<11月▲日 いざ、物件探し>

「アクセスの良さ」や「相談者のプライバシー保護」など全員一致の条件もあれば、「どこまで地域に開いた空間にするか」など大きく意見の割れた条件もあるなか、いよいよ「物件」探しを開始。
遠方への移転は避けるべしとの声も多く、「新宿 or 文京区・40坪前後・1階」を条件と定めたものの、「大通りに面せず、温かな雰囲気で、この広さ」の物件は稀有。
「これは!」と思っても、「(生活困窮者支援の)NPO」と聞いただけで「内見お断り」となったケースも……。また、「一軒家」を望む声は多いものの、このエリアでは〈もやい〉と対極のゴージャス物件、または取壊し目前の物件ばかり。波高し、まさに大苦戦の日々!

<1月●日 運命の(?)出逢い>

「新宿区・46坪・駅近裏通り」のみどりビルが急浮上。サロンにぴったりの「システムキッチン」があり、改修工事にも柔軟に対応という大家さんのスタンスは、今後の新事業も視野に入れるととても魅力的。また「駅近・都バス(←無料パスとの関係)アクセスの良さ・壁の色が緑で分かりやすい」など、当事者のみなさんの希望にも対応。「1階でない」ことに懸念の声もあったものの、みなで温かな空間に育てていくという方針のもと、移転を決断!

<3月14日 ホントに引っ越せるの?>

設計士でもあるボランティアさんとともに図面を引き、改修工事もスタート。が、引越が10日後に迫るも、梱包済の段ボールはごくわずか(-_-;)。捨てて良いかだれも判断できないもの多数!! これが設立15年の歴史…。

<3月24日 さぁ、泣いても笑っても引越!>

「断捨離」はやむなく断念したものの、何とか梱包完了。
サロンのお客さまに手伝いをお願いすると「引越バイト」経験者が多数。多くのみなさんのご協力のもと、腰を痛める方もなく、荷物の搬送は思いのほか順調に推移。
ちなみに1センチ足りずに、当日現場でレイアウトを大きく変更したことは内緒です。

<3月28日 はじめての相談日>

にしても、こもれび荘からの荷物が多い……。押入れ恐るべし(汗)。どうやれば納まる、200箱にも上るこの段ボール。空けても空けても……。致し方なく事務所の一角に積み上げて、カーテンをふわり……。
とはいえ、相談ブースはきっちりパーティションを立てて6か所稼働。こもれび荘のように膝を突き合わせての相談も良いけど、落ち着いた空間で話に耳を傾けられる環境の大切さを再認識する初日となりました。

【図解 みどりビル】

大西理事長よりも「ちょっと年上」のみどりビル。広さ46坪で、アゼリアビルとこもれび荘の合計より、こちらも「ちょっと上」。ただし、駅近(徒歩5分)なれど家賃は「ちょっと下」という新事務所= みどりビルをご紹介。

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