レポート

ハプニング

羽田から松山空港へ向かう飛行機が遅れ、昼食もとらずに会場にかけつけたときには集合時刻を少し過ぎていました。しかも私(講座担当の加藤)は、羽田空港のロビーにお気に入りのジャケットを置き忘れたことに、松山到着後に気づき、しばらくショックから立ち直れず……。
しかし、そのときまでにはすでに「オープンハンドまつやま」の学生さんたちが会場設営をほぼ終えていてくれて、ホッと一安心でした。
5月から学生さんたちとメールのやりとりを重ね、準備をしてきましたが、お会いしたのはこの日が初めて。また、「オープンハンドまつやま」代表の愛媛大学の丹下晴喜先生ともようやくご挨拶することができました。

レクチャーセミナーの様子

セミナーには、お申し込みのあった方50名+当日受付12名の計62名が参加されました。実は配布資料を60名分しか用意しておらず、急きょコピーして対応しました。たくさんの方にお越しいただいたことに嬉しい悲鳴でしたが、せっかく来ていただいたのにコピーの資料しかお渡しできず申し訳ないことをしてしまいました。
セミナーは、もやい理事長・大西連の講義から。貧困の定義や日本の貧困の現状について、多様なデータをもちいながら解説しました。また、愛媛県内の困窮者自立支援制度の実施状況についても概観しました。

つづいて、6~7名ずつのグループで、「生活保護のお金でパチンコするのはいいの? ダメなの?」をテーマにディスカッションをしていただきました。参加者のみなさんは、講義中は非常に静かで控えめだったので、ディスカッションが盛り上がるか不安でしたが、まったくの杞憂で、かなり突っ込んだ意見や面白い意見が数多く出て盛り上がりました。
グループ発表では、しっかりと意見をまとめて発表してくれた参加者の方が、なんと高校生だとのこと。近い将来この社会を支えていく世代の彼女たちの頼もしい姿を見て、明るい気分になりました!

最後に、今回の共催団体である「オープンハンドまつやま」の活動について、大学生3人から紹介していただきました。
「オープンハンドまつやま」は、松山市の大学生が中心となって、夜回りや炊き出しなどのホームレス支援活動を行っています。お話は、学生さんたち自身の心の葛藤や新鮮な驚きなどに率直に触れる内容で、参加者の共感を呼んでいたようでした。

講義、ワークショップ、質疑応答ともに盛り上がり、活発な意見も出て、終了時刻が予定より遅くなってしまいましたが、その後も〈もやい〉の大西連やオープンハンドまつやまのメンバーと話したい、名刺交換をしたいという人が順番を待って遅くまでいてくださいました。

愛媛での開催を終えて

今回の特徴は、参加者の約半数が学生さんだったことでしょうか。アンケートをみると、「さまざまな世代、職業、立場の人と意見交換ができてよかった」といった回答が複数の学生さんからあり、セミナーの内容そのものだけではなく、いつもは話す機会のない人と交流できたという経験も、きっといい収穫になったのではと思っています。
先述の高校生が「伝えることで貧困に対する偏見をなくしたい」と書いてくれました。私たち大人も、伝える工夫をもっともっとしていきたいと、改めて思いました。(講座担当:加藤歩)

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