レポート

今年度初の「レクチャー・セミナー」

2017年6月9日(土)13時~17時に静岡県浜松市アクトシティ・コングレスセンター5階(浜松市中区板屋町111‐1)にて『貧困問題を「学ぶ・伝える」レクチャーセミナー in 浜松』を開催しました。

〈もやい〉のこの「レクチャーセミナー」は、昨年から日本各地で開催しており、今回は今年度初めての開催となりました。浜松では特定非営利活動法人 静岡県作業所連合会・わとの共催で行いました。会場のアクトシティは民間の施設と浜松市から委託を受けた公益財団法人浜松市文化振興財団が管理する市の施設が一体となった複合施設で、会場設備、準備等についてもご協力いただきました。

今回の「レクチャーセミナー」には、隣接する市に拠点を置く方も含め、60名を超える多くの方に参加いただきました。共催の静岡県作業所連合会・わ(以下、「連合会・わ」)には広報面でも尽力いただき、障害者の支援等に関わる方々が多くいらっしゃいました。
〈もやい〉からは、大西が「日本の貧困」をテーマとした講演をし、「連合会・わ」からは障害者福祉の動向について、近年の関連する法改正を念頭にお話がありました。

また、セミナーの後半には生活保護を受給している方がパチンコなどのギャンブルにお金を使うことについて、肯定と否定の2つのグループに分かれて意見を出し合うというグループワークを行いました。様々な観点からの意見が出され、参加された方々からは、自分では考えつかなかった意見に触れることができたとのお声もありました。

地域の諸課題:地域の資源と一般的な制度

今回、ご協力いただいた連合会・わは、全国でも有数の規模の作業所の広域連合で、約130の作業所が加盟しています。作業所の施設長や職員を対象とした毎年の研修のほか、関連する法律や制度の変更の際の研修など、活発に研修会を開き、研鑽に努められています。各作業所の方々も、柔軟な発想と行動力で独自の活動をされていました。

また、今回の研修に参加された方の中には、障害者の支援のほかにも、野宿者の支援など、複数の活動にボランティア等で関わっている方もいらっしゃいました。しかし、例えば、セミナー開催地の浜松市でも少数ながらホームレス状態の方がいる一方で、ホームレス状態の方や支援者の層も東京ほどの厚みがあるわけではなく、社会資源も限られているなど、地域により実情がさまざまであることを感じました。

地域の様々な課題に対して、社会資源をつくる/生かすことにより対応していくことと、地域の状況に左右されにくい一般的な法制度の整備を求めることにより対応していくこと、この2つをどのように組み合わせていくのがよいのかという課題を再認識させていただく機会となったと思います。

今後に向けて

〈もやい〉の「レクチャーセミナー」は2年目を迎え、新たなスタッフも運営に関わるようになりました。今後、さらに精力的に多くの方々とのつながりを構築し、日本の貧困についてともに考えるきっかけを増やしていければと思っております。
静岡のみなさま、参加されたみなさま、そして静岡県作業所連合会・わのみなさま、ありがとうございました!(結城翼)