〈もやい〉は2015年に、設立以来初めて
5か年の中長期計画(2015~2019)を立て、今年はその最後の年にあたります。
現行の中長期計画では、不動産仲介事業のスタートや、事務所移転、
戦略的な広報戦略を行っていくための体制づくりなど、
着実に計画を達成できた部分がある一方、一部達成に至らなかった部分もありました。
2015年から4年が経過し、貧困を取り巻く社会の状況も少しずつ変化するなか、
残念ながら〈もやい〉に求められる役割はさらに大きくなっていると感じます。
「貧困問題を社会的に解決する」という〈もやい〉のミッションを達成するために、
〈もやい〉は2020年からの5年間で何に力を入れていくのか、
今年2月ごろからみんなで議論を重ねてきました。

中長期計画をめぐる議論は、スタッフ、ボランティアそれぞれが意見を出し合い、
さまざまな観点から議論が交わされました。
有意義だったことのひとつは、改めて〈もやい〉が大事にしていることを確認できたことです。
たとえば当事者視点での支援や、人権を守るという視点での支援や発信、
モノ言う団体として現場から社会に発信し、社会構造の変化を促すことなど、
これらはこれから〈もやい〉が何をするのであっても変わらないことです。

何度も議論を重ねた結果、〈もやい〉は2020年からの5年間で以下のことに
力を入れていこうということになりました。

・多様な背景や複雑な課題をもった相談者に対応できる体制を作る
相談者の背景や困りごとの内容が多様化・複雑化していることにあわせ、
これまでの知識やノウハウでは足りない部分を強化したい
・これまでつながれていなかった生活困窮者へのアプローチを強化する
まだ〈もやい〉の存在を知らない困窮者や、事情があって
相談に来られない相談者が相談につながれるようにしたい
・入居差別の解消を目指したアパート入居のスキーム作りを目指す
すまい結び(不動産仲介事業)を始めて、改めて入居差別への取り組みの必要性が明らかになった。
〈もやい〉ならではの新たなスキームを開発したい
・貧困問題に関心のない人に対しての発信を強化する
より多くの人に貧困問題を知ってもらい、一人ひとりの意識が変わり行動が変わることで、
貧困問題の解決に向けて社会を動かしていきたい
・もやい20周年にあたり活動を振りかえり、これからの〈もやい〉の在り方を考える
2021年、20周年を節目として、改めてこれからの〈もやい〉を考えたい

〈もやい〉は、まず第一に、これまで各事業で展開してきた活動を、
これからも継続して行っていきます。
それに加えて、上記の新たな取り組みにも力を入れていくことによって、
貧困問題の社会的解決を目指していきます。
同時に、これらの事業を着実に実施していくための組織基盤の整備や、
資金調達、人材育成等にも力を入れていく予定です。
今後の〈もやい〉のどうぞご期待ください!(加藤)

もやいへのご支援のお願い

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