『宝島』2014年09号「高齢ホームレスたちが語った”住所不定”の道へ至った分岐点」にコメントが掲載されました

『宝島』2014年09号「高齢ホームレスたちが語った”住所不定”の道へ至った分岐点」に、もやい理事長・大西連のコメントが掲載されました。

生活困窮者問題に広く携わる、NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」理事長の大西連氏が喝破する。
「国の定義となる『ホームレス』は”定住型”群のみです。公園や諸施設からの締め出しや巡回で排除を強化し、見えなくすることで、なかったことにする。可視化を避けても『いなくなった』わけではありません。近年では肉体労働の種類も変わって、寄せ場機能がウェブに移行してクラウド化しています。より見えづらくなった分、正確な数字が把握しきれない実態にある」

前出の大西氏が言う。
「自己責任として個人のせいにするのは一番ラクな考え方で、切り捨てても問題解決には至りません。また、貯蓄や人生設計の不備を挙げるなら、『素地』を抜きには語れない。個人の資質を問う前に、周りの環境や生い立ち、働き方を考慮する必要があるからです」

大西氏が続ける。
「10年路上で暮らして、炊き出しを知らなかった人もいます。生きづらい人、より不器用な人ほどマジョリティ社会での耐性は低い。自己表現もできず、他人や情報にコミットできずに、制度や支援の枠からこぼれている人の裾野は広い。時代で、社会で、必要とされる人が変わるように、困っている人もまた変わる。貧困の形態が変わり続ける中で、誰がいつ困窮者になってもおかしくないのです」

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