『WAM』2015年8月号「ECHO」のコーナーに寄稿しました

『WAM』2015年8月号「ECHO」のコーナーに、もやい理事長・大西連が寄稿しました。

貧困を社会的に解決するために
「社会的に解決しないといけない大問題としての貧困はこの国にはないと思います」
これは、2006年当時の総務大臣の発言です(朝日新聞2006/6/16付)。あれから10年。はたして、日本に「社会的に解決しなければならない大問題としての貧困」は存在しないのでしょうか。
最新の日本の相対的貧困率は16.1%(厚生労働省「国民生活基礎調査」2012年)と過去最悪の数字を記録し、高齢化の影響もあり貧困は拡大を続けています。しかし一方で、「ホームレス」の全国での概数は6541人(厚生労働省「ホームレス概数調査」2015年1月速報値)と過去最少の数字となりました。ホームレスの人は減っているものの、6人に1人が貧困である日本社会において、貧困は拡大し、そしてより「見えづらい形」になって潜在化しているといえます。
自立生活サポートセンター・もやい(以下、「もやい」)は、「日本の貧困を社会的に解決する」というミッションのもと、2001年に活動をスタートしました。ホームレス状態の人がアパートに入居する際の連帯保証人を引き受ける、という無謀な挑戦も今年で15年目。のべ2300世帯に保証人を提供しています。また、活動を拡げるなかで、「ワーキングプア」、「ネットカフェ難民」など、いわゆる「ホームレス」にとどまらない多様な貧困層の存在を、支援の現場から可視化し、さまざまな政策提言活動を展開してきました。
貧困の背景には、雇用や家族の問題、生活保護や福祉政策などの政策の問題など、さまざまな社会の問題が見え隠れします。貧困を生み出してしまう社会から、貧困を解決する社会へ。私たち一人ひとりにできることが、きっとあるはずです。

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