認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやい

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もやいブログ

2016.9.7

政策提言・オピニオン

【おもやい通信2016年秋号より】16年目の〈もやい〉をよろしくお願いします(大西連)

おかげさまで弊団体の活動通信「おもやい通信2016年秋号」発行いたしました。今回はその内容より、大西連(もやい理事長)の巻頭言を下記転載します。

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16年目の〈もやい〉が始まります!

6月18日、〈もやい〉の総会が開催されました。2015年度は5期ぶりに赤字から脱却し、何とか今後の〈もやい〉の持続可能性への道筋が見えてきたように思います。
これも、〈もやい〉を支えてくださるみなさまのご理解、ご協力の賜物と感謝しております。
2016年度の〈もやい〉は、役員体制の変更はありません。これまでおこなってきた事業をよりアップデートしつつ、社会に向けた発信、提言活動に、より力を入れていきたいと思っています。今後ともに、ご指導、ご鞭撻のほどを、なにとぞ、よろしくお願いします。

参院選、都知事選を終えて

7月10日に参議院選挙、7月31日に都知事選挙がおこなわれました。参院選では自民党・公明党の与党が勝利し、都知事選では保守分裂といわれるなか、小池ゆりこさんが当選しました。今後の国政、都政に、どのような影響があるのか、社会保障制度や貧困対策、ホームレス関連の施策について、どのようなアプローチで検討されてい競技場の取り壊しと新競技場の建設にともなう明治公園
でのホームレスの人への追い出しなど、排除の機運が高まることを危惧しています。

渋谷区のように独自に予算をつけてシェルター事業を始めた自治体もありますが、排除ではなく本人が選択でき、より包摂的な支援の形となるように、私たちも提言をしていく必要性を感じています。

生活保護基準部会はじまる

また、5月27日、7月15日と、生活保護基準部会が開催されました。この厚労省の審議会では、今後の生活保護基準についての検討がおこなわれます。ここでの厚労省提出の資料によれば、加算についての見直しがテーマに含まれている他、新しい基準の算定の方法についても言及されています。加算については見直しという名のもとに削減にならないようにチェックしていく必要があります
し、新しい基準の算定方法の検討に関しては、よりニーズにあった基準になるように、建設的な議論を盛り立てていく必要があるでしょう。

同資料によれば、2017年度中に、再度の生活保護法の改正と、生活困窮者自立支援法の改正を予定していることも明記されており、どのような改正になるのか、2012年から続く削減一辺倒の制度改正のさらなる一手にならないか、など、予断を許さない状況です。

〈もやい〉の在り方や役割が問われる社会状況のなか、私たちはこれからも前を向いて活動を進めて参ります。

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