認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやい

メニュー閉じる
閉じる

もやいブログ

2020.3.13

お知らせ政策提言・オピニオンおもやいオンライン

「東京2020オリンピック・パラリンピック開催にあわせて野宿者たちを追い出さないで!」オンライン署名をスタートしました!

 年が明けて、2020年がスタートしました。
2020年はオリンピックイヤーでもあり、
夏に東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。

 オリンピックはご存知の通り、世界でも一、二を争う大きなスポーツイベントです。
日本、そして、東京には、選手やその関係者のみならず、
世界中からその観戦に多くの人が訪れます。
 また、競技の運営上の都合や、防犯やテロ対策等の理由で、
私たちの生活にも大きな影響が出ると言われています。
交通規制がかかる地域もあれば、公共交通機関の運行状況も変わりますし、
企業などによってはテレワークなどを進めるところもあると報道されています。

 東京近郊に住む多くの人の生活にとって
影響のあるオリンピック・パラリンピックですが、
これらの影響を一番受けるのは、
野宿をしている人やネットカフェなどで寝泊まりしている人であると思います。
 公園や駅、道路などで野宿している人は、そこを追い出されたり、
荷物の撤去を求められたりと、居場所を失う可能性があります。
ネットカフェで寝泊まりしている人などは、
多くの方が日本国内、世界中から訪れることにより宿泊代が高騰したり、
混雑してしまい、寝場所を奪われてしまう可能性があります。

 これはあくまで可能性です。
しかし、いざオリンピックの開会が迫り、
上記のような事態になってはたまりませんし、
そのタイミングで何かアクションをとるのでは間に合いません。

 私たち〈もやい〉は、昨年の年末に
「東京2020オリンピック・パラリンピック開催にあわせて野宿者たちを追い出さないで!」
というオンライン署名をchange.orgというプラットフォームで立ち上げました。
東京都や東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に対して、
4項目について要望をおこなう予定です。

 12月16日の署名受付スタートから現在(2月14日)までで、
15,284人の方から賛同をいただいています。
まだまだ多くの方にご賛同いただき、
東京都や東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に対して、
みなさまの声を届けていきたいと考えています。
 署名は引き続き募集中です。よろしくお願いします。(大西)

「東京2020オリンピック・パラリンピック開催にあわせて
野宿者たちを追い出さないで!」要望書
1.
オリンピック期間中に野宿の人のテントや小屋、荷物などがテロ対策などの安全上の理由などで道路や公園等から撤去を求められる可能性がある。安全上の理由や競技の開催等の理由で移動が必要であったとしても、当事者や持ち主と協議し、安全に保管・移動することはもとより、必要に応じて一時的な代替地を確保するなどの対応をとること
2.
野宿の人の寝場所の移動を求める場合は、当事者と協議の上、代替の場所を用意するなど適切な対応をとることはもとより、オリンピック期間終了後には本人が希望すれば元の場所に戻ることができるように対応すること
3.
オリンピック期間前に野宿の人やネットカフェなどで寝泊まりする人がアパート入居等を希望する場合はもちろん、オリンピック期間中においても、希望する人がすぐさまアパート等に入居できるように支援をおこなうこと
4.
ネットカフェで寝泊まりする人など、安い宿や 24 時間営業の店舗等に寝泊まりしている、朝まで時間を過ごしている人が、オリンピック開催に伴う旅行客や観戦に訪れる人などの宿泊先の需要の拡大による値段の高騰や、混雑により、寝泊まりできる場所を確保できなくなる可能性がある。オリンピック期間前もしくは期間中に希望する人がすぐさまアパート等に入居できるように支援することはもとより、オリンピック期間中に住まいのない生活困窮者が安価もしくは無料で寝泊まりできる公的な宿泊場所の確保をすること

最新の記事を読む

一覧を見る