認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやい

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もやいブログ

2021.6.25

おもやいオンライン

コロナ禍での緊急対応も1年をこえました

 ゴールデンウィークが明けて、連休前から発出されていた3度目の「緊急事態宣言」が延長されることが決まりました。
ふりかえれば、コロナ対応としておこなってきた緊急の相談体制も1年以上が経過しています。

 〈もやい〉では2020年3月に緊急開催した理事会において「新型コロナウイルスに関連した対応について」を議決し、感染防止対策を徹底することと、そのうえで、緊急の支援活動を展開することを決定しました。同4月以降、新宿ごはんプラスと合同で、毎週土曜日に新宿都庁下での食料品配布と相談会の活動を始めたほか、フォームでの相談受付を臨時的におこなったり、シェルターの開設をしたりと、この1年、試行錯誤を続けてきました。

 年末年始やゴールデンウィークなど大型連休等での臨時相談や緊急支援はもとより、必要に応じて相談日を増やしたり、同行支援等も柔軟に対応しています。
保証人や緊急連絡先の引き受けは、これまで火曜日に面談で対応していたものを、事務所が密になることを避けることもあり、水曜日にずらすなどしています。また、交流事業は、感染予防の観点から停止していましたが、コーヒー焙煎やもやい畑等の活動を小規模ですが一部再開しています。

 このように、感染予防の徹底を最優先にしつつも、現場の活動を維持し、またさらに展開するために、〈もやい〉もスタッフ・ボランティア一丸となって現場の支援に奔走してきました。一方で、感染終息の目途がたたないなかで、今後の見通しは不透明です。
実際に、例えば、土曜日の新宿都庁下での食料品配布と相談会では、食料を受け取りに来られる方が、2021年に入り急増しています。昨年4月時点では100人をこえる程の人数だったのが、5月6月と増加して180人くらいまでになり、その後150人前後で落ち着くも、2021年1月にはじめて200人をこえ、3月以降は300人をこえる時もあります。

 この1年で、失業や収入減により生活が困窮してしまった方が多くいるのはもちろんですが、貯金などが減ってしまった方など見えにくい経済的なダメージを受けてしまった方もたくさんいます。この事態が長引けば長引くほど、さらに多くの方の家計にマイナスな影響が出てしまうことは明らかです。
〈もやい〉では、2021年度も緊急の相談体制を維持していきます。感染予防を徹底しつつも、必要な人に支援を届けるべく、活動を展開していきます。
そして、この1年、支援の現場で活動するなかで、私たちのような「共助」の活動だけでは、到底支えきれない、「公助」の役割の大きさを実感しています。「公助」の役割や機能が切り縮められることがないように、引き続き、政策提言等の活動もおこなっていきます。

 2020年度は例年に比べて本当に多くの方からご支援を賜りました。前例のない事態に私たち自身も現場で戸惑うこともありましたが、さまざまな方に、さまざまな形で活動を支えていただき、助けられた日々でした。この1年、走り切ることができました。

 一方で、私たちの活動はまだまだ終わりません。コロナの終息の目途は立ちませんが、〈もやい〉では何とか現場での支援を続けていきます。〈もやい〉の2021年の活動にも、ご注目していただけますとうれしいです。今後ともの、ご支援、ご協力をよろしくお願いします。(大西)

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