去る7月5日(土)のサロン営業前に今年も吉水住職をお招きして棚経を行いました。
酷暑で、事務所に来るまですら大変だと思うのですが、
スタッフも含めて20名以上が参加し棚経が行われました。
久しぶりに会う方もいらして、みなさんご住職にご挨拶したり、
顔見知りと歓談されていました。
まずは大西理事長から、みなさんに向けて挨拶がありました。
そこから、吉水住職からのお話がありました。
吉水住職のお話し(抜粋)
人の死は突然で、元気だった人が急に亡くなることもあります。思い通りにならぬ死は、誰もが経験する当たり前の事象ながら、今では遠く特別なものになったと感じられます。でも、本当は死を身近に感じて生きる方が、自己の命を最期まで生き切るには良いと思うのです。
法然上人に「極楽へつとめて早く出で立たば、身の終わりには参りつきなん」というお歌があります。早くから来世極楽にいくための行いに努め励んで出発するならば、この命が尽きる時には必ず到着できるでしょうという意味です。いつ死ぬか思うようにならぬ有限な命であることを深く見つめればこそ、今日一日に自分がなすべきことを大切に努め励むこともできるでしょう。
今この一瞬を共に過ごす人がいることの大切さや感謝も、自ずと実感されてくるに違いありません。
来世、仏様や神様の元へ旅立った大切な人のことを想い祈る日々の中、ないものねだりをするのではなく、有限な命の今日あることを喜び、自己を生かす全てに感謝の気持ちを懐き、丁寧に一日を生きる積み重ねこそ、幸せに人生を生き切る道なのです。
極楽にたどり着くその日まで、有限な命のこの一瞬を大切に、皆様と仲良く歩んでゆけることを願っています。 合掌
そして、お経をあげていただき、みんなで一緒にお念仏をとなえました。

〈もやい〉は来年で団体設立25年になります。
その間、旅立たれた方も少なくありません。
知っている方たちと一緒に過ごした時間を思い出しながら、
お経を一緒にあげさせていただきました。
みなさんも思い出話をしながら、
コーヒー焙煎メンバーが淹れてくれたコーヒーを飲んだりして過ごしました。
年に一度の棚経ですが、みなさんの元気なお顔を見ることができて、
とても貴重な時間だなと思います。
毎年毎年のことですが、この積み重ねが大切であり、
この時間をともにできることが幸せだなと感じた一日でした。(松下)